1930年12月3日、フランス人医師の父と、スイス人の母のもと、フランス・パリに生まれる。48年ソルボンヌ大学に進学した後、カルチェ・ラタンのシネマクラブに通いはじめ、シネマテークの常連となり、フランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールらと知り合う。52年から“カイエ・デュ・シネマ”誌に映画評を書くようになり、54年に短編処女作『コンクリート作業』を脚本・監督。58年までにトリュフォーとの共同監督作品『水の話』を含めた数本の短編を撮る。59年、長編初監督作『勝手にしやがれ』で、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。“ヌーヴェルヴァーグ”の一員として、頭角を現す。ヌーヴェルヴァーグ作品の特徴である「即興演出、同時録音、ロケ中心」の撮影に加え、ジャンプカットと呼ばれる物語の連続性を無視して繋ぎ合わせる編集の独自性が高く評価され、現在も多くの作品に影響を与え続けている。アンナ・カリーナ主演の『小さな兵隊』(60)、『女は女である』(61)、『女と男のいる舗道』(62)、『はなればなれに』(64)、『気狂いピエロ』(65)や、ブリジット・バルドー主演の『軽蔑』(63)など、その鮮烈な映像によって、世界的評価と熱狂的なファンを得る。その後も映像表現の可能性を求めて、実験的な作品を多く撮り続け、無数の短編作品やオムニバス作品に参加する一方、『愛の世紀』(01)、『アワーミュージック』(04)、『ゴダール・ソシアリスム』(10)などの長編も製作。83歳になった現在も精力的に映像製作に取り組み、本作では“3D”という新たなステージに挑戦、新作が公開される度に“事件”として世界中の注目を浴びる映画監督である。2002年に、世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞を受賞している。
1954
コンクリート作業(短編)
1955
コケティッシュな女(短編)
1957
男の子の名前はみんなパトリックっていうの(短編)
1958
シャルロットとジュール(短編)
水の話(短編)
1959
勝手にしやがれ ※長編デビュー作
1960
小さな兵隊
1961
女は女である
1962
女と男のいる舗道
1963
カラビニエ
軽蔑
1964
はなればなれに
恋人のいる時間
1965
アルファヴィル
気狂いピエロ
1966
男性・女性
メイド・イン・USA
彼女について私が知っている二、三の事柄
1967
未来展望
カメラ・アイ
中国女
ウイークエンド
1968
ブリティッシュ・サウンズ
プラウダ (真実)
東風
1970
イタリアにおける闘争
1971
ウラジミールとローザ
1972
万事快調
ジェーンへの手紙
1975
パート2
うまくいってる?
1976
6X2
ヒア & ゼア こことよそ
1977
二人の子どもフランス漫遊記
1979
勝手に逃げろ/人生
1981
フレディ・ビュアシュへの手紙(短編)
1982
パッション
「パッション」のためのシナリオ
映像を変えること
1983
カルメンという名の女
映画「こんにちは、マリア」のためのささやかな覚書
1984
こんにちは、マリア
1985
ゴダールの探偵
1986
ソフト&ハード
映画というささやかな商売の栄華と衰退
ウディ・アレン会見
1987
アルミード
右側に気をつけろ
ゴダールのリア王
1988
全員が練り歩いた
言葉の力
最後の言葉
ダルティ報告
ゴダールの映画史
※『ゴダールの映画史 すべての歴史』1988年 - 1998年
※『ゴダールの映画史 ただ一つの歴史』1989年 - 1998年
1990
ヌーヴェルヴァーグ
芸術の幼年期
1991
新ドイツ零年
1992
ゴダールの決別
1993
子どもたちはロシア風に遊ぶ
たたえられよ、サラエヴォ
1994
ゴダールの映画史
※『映画史 映画だけが』1994年 - 1998年
※『映画史 命がけの美』1994年 - 1998年
※『映画史 絶対の貨幣』1995年 - 1998年
※『映画史 新たな波』1995年 - 1998年
※『映画史 宇宙のコントロール』1997年 - 1998年
※『映画史 徴(しるし)は至る所に』1988年 - 1998年
1995
JLG/自画像
フランス映画の2X50年
1996
フォーエヴァー・モーツアルト
TNSへのお別れ
プリュ・オー!
1998
オールド・プレイス
2000
二十一世紀の起源
2001
愛の世紀
2002
時間の闇の中で
自由と祖国
映画史特別編 選ばれた瞬間
シャン・コントル・シャン
2004
アワーミュージック
レフューズニクたちへの祈り
2006
偽造旅券
この人を見よ
2008
演出家たちの日記 - ゴダール篇
あるカタストロフ
2010
ゴダール・ソシアリスム
2014
さらば、愛の言葉よ

1970年3月31日生まれ。1987年から91年まで建築製図者、1991年から94年まで舞台照明家やステージマネージャーとして働く。1994年から98年まで、監督業を学んだ。ゴダールの前作『ゴダール・ソシアリスム』(10)でも撮影監督を担当している。
1999年に製作されたゴダールの『愛の世紀』以降、ゴダール作品に関わるようになる。『アワーミュージック』(04)、『ゴダール・ソシアリスム』(10)、そして本作でも製作主任を担当している。
1980年8月27日、フランスのモントルイユ生まれ。1998年に演技を始め、大学やルコック国際学校などで10年間演劇を学んだ。出演作に、『君に読む物語』の脚本家ジェレミー・レヴェンの監督・脚本作『Girl on a Bicycle』(13)、『Jean de La Fontaine - Le défi』(07)がある。
1962年12月12日生まれ。主な出演作にジャン=マルク・ヴァレ監督、ヴァネッサ・パラディ主演の『Café de Flore』(11/沖縄国際映画祭上映)、ジェラール・ランヴァン主演の『HAKUGEKI 迫撃』(04/未公開)、ナタリー・バイ主演の文芸ミニシリーズ「L'enfant des lumieres」、メルヴィル・プポー主演の犯罪アクション『キッドナッパー』(98)がある。
主な出演作に『Les petites couleurs』(02)や、『Attention aux chiens』(99)などがある。
主な出演作は、ザブー・ブライトマン監督作『No et moi』(10)、『Djihad!』(06)、パスカル・グレゴリー主演の『Zonzon』(95)。
父は俳優フィリップ・ブリュノー、母は『JOYジョイ』(83)、『とまどい』(95)などで知られる女優のクレア・ナデューという俳優一家に生まれる。出演作に『Les gazelles』(14)、TV「Pas tout de suite...」(07)、短編『Chroniques d' Adèle』(04)がある。
ゴダールと公私にわたるパートナー、アンヌ=マリー・ミエヴィルの愛犬。犬種はウェルシュ・シープドッグ。本作での自然な演技が認められ、第14回パルムドッグ賞で審査員特別賞を受賞している。